「原発関連情報の取捨選択に役立つ、糸井メソッド 」http://togetter.com/li/219545
というのを見ていたらその中で「ハンロンの剃刀」という言葉が出ていた。
「無能で充分説明される現象に悪意を見出さない」という
判断基準のことのようだ。
これはこれでそれなりに役に立つものだろうけれど、
こと原発事故に関して言えば
「専門家は無能だ」という説明を選ぶということになる。
しかし原子力の専門家達が実際の事故に先立って
全電源喪失から数時間でメルトスルーに至るというシミュレーションをしていたことに気づけば
それでも専門家は無能だという説明は現実逃避に過ぎないことが分るはずだ。
専門家が無能だと思いたい大衆的（？）欲望のようなものもあるのかもしれないが、
原子力関係の専門家にしても官僚にしても、
平均的なネット市民より無能ということはないだろう。
あなたが自分自身を平均的なネット市民だと思うなら
あなたにできることが専門家が無能なのでできないとは
考えない方が良いのではないだろうか？
