嘘つき専門家が信用されるわけない

原発事故で原子力に関する学者達が信頼を失ったのは、
意図的な嘘をついたからであって、
それ以外のことは瑣末な枝葉に過ぎないと思う。

全電源喪失から数時間でメルトダウンどころかメルトスルーが起こるということは
原子力安全基盤機構のシミュレーションの報告書等もあったし
ご丁寧にアニメーションまで作られていて

http://www.youtube.com/watch?v=wwYk62WpV_s
専門家の間ではよく知られていたようだ。

ところが地震直後に公共放送に登場した専門家達は
「メルトダウンは起きません」とか言っていたし、
水素爆発で建屋が吹き飛ぶ映像がオンエアされても
マスコミに起用された専門家達は
メルトダウンは起きていないかのような説明をしていた。
（もちろん脱原発派の専門家はメルトダウンの可能性を指摘していた）
真相を知っていたのに嘘をついていたのだ。

専門家同士の仲間内でどんなに学術成果の品質保証に励んでいようが、
公共の場で意図的に嘘をついたら信用されるわけはないだろう。
アカデミアの一部では依然として原子力専門家を擁護するような風潮があるが、
そんなのは、嘘つきや詐欺師を庇って同類と思われるのが落ちではないだろうか。