地獄のハイウェイ

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年功序列が崩れると体育会系ってまずいかもね

大学生の就活の苦戦といった話題の中で、
「打たれ強い体育会系は引く手あまた」式の噂が出たりするけれど、
ある種の業界ではそうなんだろうと思いつつ、
それって年功序列の色彩の強い業界なんだろうなって思ったりもする。

先輩の理不尽な「言いつけ」にも愛想良く応じる我慢強さとか、
そういうのも含む上下関係の厳しさに順応しているところが
体育会系の長所だと思われているようだ。
しかし、それって後輩がグループリーダーとか上司とかになっても
いつまでも先輩風を吹かせたりして「扱いにくい人」になりかねない。

もちろんスポーツによって上下関係の厳しさとかには差があるだろうけれど、
普通の大学運動部(要するにプロ化されていない運動部)とかでは
4年生が1年生の部下扱いを受ける経験はあまりないように思われる。
先輩後輩関係が何よりも優先される環境に過剰に適応すると
実力主義、業績主義の中では適さないということにもなりかねない。
これまでの日本企業の多くのような年功序列社会では
体育会系は使い勝手が良くて重宝されたのだろうけれど、
最早そうでなくなってきているのかも知れない。