地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

誰がカモになるかの話ではないのか?

locust0138さんという人の
「科学は疑似科学に勝てません」http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20120819/1345381265
という記事を読んだ。
「科学は冷たく、疑似科学は優しいのです。これでは、科学は疑似科学に対して全く勝ち目がありません。」
と書いてあるのを見て強烈な違和感を感じた。
インチキ医療とかの広い意味での技術や応用科学分野の疑似科学については
お金を払ってくれる客である一般市民に対して
「夢を叶える」かのように接しているとは思うけれど、
正統派医療だって患者に甘い言葉で新技術を勧めて深刻な後遺症被害等を出している。
(だから近年ではインフォームド・コンセントだのセカンド・オピニオンだのの話になっている)
単に多くの科学分野(応用科学も含む)の場合、
パトロンは一般市民ではなく国家や企業なので
そういうパトロンに「夢を叶える」ようなことを言って
研究資金を提供してくれるように働き掛けるのであって
一般市民に「夢を叶える」ようなことを言っても時間の無駄だということだろう。
野依良治スパコン「京」
「歴史の審判を受ける覚悟があるのか」とかわめき散らした際に、
推進派はどれほどスパコンで一番になれば色んな「夢が叶う」と語ったことか。
言葉は悪いが、
カモに優しい言葉で夢を見させて金品を巻き上げるという構図は
ニセ科学だろうがダメ科学だろうが大して変わりはないと思う。