地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

本当にDNA鑑定技術が進歩したのなら

足利事件で2009年に菅家さんの冤罪が明らかになったときに、
報道ではDNA鑑定の技術が進歩して
その精度は4兆人に1人になったとかいわれていた。
足利事件のDNA鑑定の問題点は恣意的な鑑定にあって精度の問題ではないと思うが
この点は既に書いたことがある
それでも大手新聞などのマスコミでは、
DNA鑑定技術の進歩によって冤罪を証明できたというストーリーが語られていた。

しかし、そうだとしたら
犯人の血痕が残っていた世田谷一家殺害事件の犯人が、
未だに分らないのは一体どうしたことか?
捜査情報が全て公開されているわけではないとは言え、
「DNA型鑑定から、父系がアジア系民族、母系に欧州系(地中海)民族が含まれることが判明」
Wikipediaの記述)
というような貧弱な情報しか出てきていない。
本当にDNA鑑定の技術が進歩して4兆分の1の精度で個人の同定が可能なら
とっくに犯人が捕まっていても良いのではないか。

思うにきっとDNA鑑定の進歩の話は誇大宣伝なのだろう。