地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

チームマネジメントの失敗

サッカー日本代表の昨日のベラルーシ戦は、
録画もしていたが終了直後のところは見た。
何だかとっても雰囲気が悪いように見えた。

今回は敗戦の言い訳の要素が極めて少ない。
いわゆる代表レギュラー組も全員揃っているし、
しかも時差ぼけや長距離移動の疲労もない欧州で集まって、
直前合流とかではなく比較的長い合宿をやって、
しかもセルビア戦という良いレッスンを受けた後で
色々と戦術修正も可能だったはずなのに負け。
アウェイだからと言うけれど会場はガラガラで、
ベラルーシ側の応援が凄かったわけでもなくて中立地のような雰囲気で、
普通の脳味噌では負けた言い訳を思いつく余地もない。

ホームとアウェイでは同じようにいかないとかどうだとか言うけれど、
ホームだって今年はウルグアイブルガリアには完敗だったのだから
日本チームが世界の中では大して強くないという、
単純にそれだけのことだろう。

それよりもずっと気になったのは
「次やるときは倍返しだ」みたいなガッツが感じられないこと。
そして一時は日本代表の売りだった
チームの「一体感」とかそういったものがほとんど感じられないこと。
合宿の中を覗いたわけではないから実際は良く分らないが
主力組と控組の間であまりコミュニケーションがとれていなさそう。
例えば主力組の吉田などが所属先でベンチ外が続いていても
試合でミスをしても代表では起用し続けられているのに、
控組は中々チャンスも与えられず短い時間の出場で
ちょっと上手く行かないと次がないというのでは、
控組が主力組を応援する気には中々ならないだろう。
固定化された序列が悪い方に作用して
チームの一体感がなくなっているのではないか。

試合の組み立て自体はバタバタしていても
東アジア杯の時の方がピッチ内とベンチの一体感のようなものが感じられた。
森脇とか槙野とかのムードメーカーが
チームの雰囲気作りで貢献したりもあったのだろうし、
東アジア杯では新顔も多くて選手間の序列がまだ確定していなかったし、
勝つと負けるとでは得られるものに差が大きくて
皆で頑張って優勝しようと雰囲気でまとまり易かったのかもしれない。

現状ではレギュラー組は所属先で試合に出ていなくても
試合勘を戻すためだとか言って先発させてもらえるし、
親善試合だから勝っても負けても大きな差はないだろうから、
11月に予定されているオランダ戦でボコボコにやられても
自分達のやり方は変えないだろう。
本田や香川を選出しないとかの荒療治でもしない限り、
このまま行けばジーコ・ジャパンの二の舞になりそうな気がする。