地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

昔財前今○○

先日も取りあげた論文捏造問題で
https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/3060538
舞台となった阪大医学部といえば、
山崎豊子白い巨塔」(TVドラマの方が有名?)の浪速大学のモデルではないか。
(正確には今回の舞台は医学部ではなく大学院生命機能研究科とすべきだろうが、、、)
阪大医学部が買収とか権謀術数の渦巻く巨塔であるとのイメージは昔からあるわけだ。

今回の事件のに思うことは、
科学における不正の問題に関しては
ブロード&ウェードの「背信の科学者たち」の邦訳が1988年、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475980160X/
不正に関しては濡れ衣だったらしいが(山崎茂明「科学者の不正行為」による)
有名なボルティモア事件(Baltimore/Imanishi-Kari事件)の起点が1986年
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/cirrus/Links/StandardsCodes/Ethics.htm
なのだから十数年以上前から真剣に取り組むチャンスはあったのに
根拠無き「性善説」を前提に「不正は例外」とみなして何の準備もしてこなかった
日本の学術界は危機管理がなっていないといわれても仕方がないのではないか?

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本記事はkshojimaさんのブログサイト「Irish Mist」の
2006年02月19日付エントリ「阪大での論文捏造 柳田充弘の休憩時間より」
http://irishmist.exblog.jp/3221685
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