先日、大学教員をやっている知人と話していたら、
大意「ウチの学生さんは生物系なんで装置系の話にはモチベーションが欠けている」云々。
その知人のところでは工学部であってもその中の化学・生物系は図学とかはやらないそうだ。
それで「せめてポンチ絵くらい描いてくれると手伝ってもらえるんだけど」との嘆き。
仮にバイオ関連で装置開発とかそういうのをやろうと考えたら
コアになるバイオ系の知識や人材は不可欠だとしても、
結局のところ物作りというか装置開発なので
機械とか電気とかそういう人材を集める必要が出てくる。
各種ロボット装置なんかを考えて欲しい。
何をするかについては分野依存であっても
結局のところ開発自体はメカや制御のレベルの話だ。
こういう話には個人差が大きいので、
生物系であっても物理好きとかメカ好きとか電気好きとか、
色々な学生さんがいるとは思うが
平均的なバイオ系の学生像には、そういうのは入ってこない。
その点、応用物理系の学生であれば
物理好きなのは当然であるし、
かなりの頻度でメカ好きとか電気好きとかそういう学生さんに当たる。
院生クラスになれば好きでなくても
実験装置を組んだり配線したりした経験がある者も多くなる。
採用する側に立ったつもりで、
どういう比率で開発チームを組むかとか
メンテのサービスエンジニアで必要な人数とか考えて欲しい。
営業を除けばバイオ系の出身者の人数は
そう多くないことになりそうな気がする。
営業でも設計部とか製造部と話ができないと使えないから
バイオ系であってもそういう異分野の専門家と
話ができる程度のセンスというか教養を身につけておいて欲しくなる。
だからバイオ系の学生さんにも意識して
工学系のセンスを磨いておいて欲しいと思うのだ。