地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

市民の科学へのアクセスのために

サイエンス・コミュニケーションでは
専門家集団と一般市民の間の相互交流を目指していると思うが、
市民側から科学的知識にアクセスしようと考えるなら
いつ開催されるか分からないサイエンス・カフェを待つだけでなく
自分からアクションを起こせる自由が欲しいところだ。
その一部は入門書や概説書を読んだりということのなるのだろうが
それだと必ずしも最新の情報に触れることが出来ないし、
また古くても教科書に載るには細かすぎることだと難しい。
だから時には学術論文を直接読みたいと思うこともある。
そういうアクティブな市民のために学術論文は
全てインターネットで読めるように公開して欲しいものだ。
いくつかの学会では既に実施しているが
学術の市民への還元という観点からも
学会誌(論文誌だけでなく解説記事も)は
無料でインターネット公開して欲しい。
アカデミアの中にいると分かりにくいかもしれないが、
そこから離れるとそういうものへのアクセスが極端に難しくなる。
各学会のみならず各大学(紀要等)、各研究機関(各種報告書)が
学術成果を市民に公開することは中途半端な啓発活動より
市民と科学の距離を縮めることに貢献するのではないだろうか。