地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

科学を信用しても信仰するな

lets_skepticさんの
「科学を信仰してもいいよ。それが本当の科学ならね。」
http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/20081208/p1
という記事を読んだが、
普通の人に「科学を信用しろ」と言っても良いと思うが、
「信仰しても良い」というのはちょっと違和感がある。

宗教関係で「本物の信仰」といったことを考えるならば、
信仰のために自分や愛する者を犠牲にできるかとか
信仰によってもたらされる不幸を甘受することができるかとか
そういうことが問題になってくる。
伝統宗教でもカルト宗教でもそういう信仰のあり方への問いがある。

大体、どれだけの人が科学のために人生を棒に振れるだろうか?
それどころか科学者でさえどれだけの人が科学のために人生を捨てられるだろうか?
科学のために不幸になったとしても受け容れられる人がどれだけいるだろうか?

科学のために自分や愛する者を犠牲にできるかとか
科学のもたらす不幸を甘受することができるかとか、
そういう覚悟ができない普通の人は
現世利益しか科学に期待していないわけなので、
それをわざわざ信仰と呼ぶ必要はないのではないだろうか。