地獄のハイウェイ

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国産固体燃料ロケットについて

北朝鮮弾道ミサイル(衛星打ち上げロケット?)の発射で
マスメディアは大騒ぎだが、
人工衛星の打ち上げについてちょっと調べてみると結構興味深い。
英語版のWikipediaの記述を参考に見ると
http://en.wikipedia.org/wiki/Timeline_of_first_orbital_launches_by_nationality
日本はソ連(1957年10月)、アメリカ(1958年2月)、フランス(1965年11月)に次いで
世界で4番目の1970年2月に初の人工衛星の打ち上げに成功している。
(5番目の中国が1970年4月なのでタッチの差とでも言うべきか)
今年の2月にイランが成功したようだが、
自前の技術で人工衛星を打ち上げた国は案外少ない上に
日本は比較的早いうちに成功しているのだから素晴らしいと思う。

日本初の人工衛星の打ち上げに成功したラムダ4Sロケットは固体燃料ロケットで、
その後の純国産固体燃料ロケットの開発は、
2006年に運用中止となったM-Vロケット)にまで発展し
その打ち上げ可能な衛星の重量は1.8トンに達している。
(因みにJAXAの主力の液体燃料ロケットH-2Aの搭載可能重量は10トン)
諸事情から大型の固体燃料ロケットの開発は中止なのだそうだが、
(固体燃料ロケットの開発自体は続いているそうだ)
世界に誇る日本の独自技術の固体燃料ロケットを忘れてはならないと思う。