地獄のハイウェイ

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日本のトップランク研究機関

トムソン・ロイターが4月13日付けで発表した
「論文の引用動向による日本の研究機関ランキング」というのがある。
http://science.thomsonreuters.jp/press/releases/esi2010/ranking/
過去10年ほどの実績による評価だしランキングの過大評価は禁物だが面白い。

総合ランキングでは、
東大(世界ランク11位)、京大(31位)、阪大(37位)、東北大(65位)
科学技術振興機構(67位、これは各種プロジェクトの合算)、
名大(110位)、九大(124位)、理研(129位)、北大(146位)、
産総研(151位)、東工大(171位)、筑波大(231位)、慶応大(287位)、
自然科学研究機構(292位)、広大(298位)、千葉大(311位)、岡山大(343位)
神戸大(356位)、東京医科歯科大(384位)、 金沢大(396位)が国内ベスト20。
ざっと見て旧帝大や旧官立大が強い。

分野別のランキングを見ても興味深い。
「材料科学」では、東北大(3位)、産総研(4位)、物材機構(6位)、阪大(10位)と
世界のベスト10に4機関もランクイン。
独法の仕分けで物材機構と理研の統合が検討されているとも聞くけれど
このランキングを見る限り所管省庁は違うけれど
物材機構が合併するのなら産総研が良いように思う。
何せ2つを併せれば被引用数で世界ランク3位の東北大の1.5倍以上になるのだから。
「物理学」では、東大(2位)、東北大(10位)の2つが世界のベスト10入り。
ここでの東大の2位は中々凄いではないか。
「化学」では京大(4位)東大(5位)が世界のベスト10。
「生物学・生化学」では東大(3位)、「免疫学」で阪大(5位)、
「薬理学・毒物学」で東大(5位)が
世界のベスト10というかベスト5に入っている。