地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

努力が無駄にならないように

尊敬する芦原英幸師範の
「実戦!芦原カラテ3 基礎編 誰にでもできる空手」(1987)に

「無茶な教え方をして、素晴らしく強い人が一人残ったとしても、それは教え方の問題ではなく、その人が単に優れた才能の持ち主だっただけである。そういう人は教えられなくても伸びる。多くの落伍者を出して、一人の優れた者が残るのではなく、空手を学ぼうとして入ってきた人すべてが、途中で落伍することなく、徐々にレベルアップしながら一生続けられるような空手を私は目指す。」
(同書p.10)

という言葉がある。
非常に素晴らしい理念だと思う。

人間の持って生まれた才能には差があるし、
努力ではその差は埋められないこともあるかもしれないが、
努力した人がその人なりの才能を伸ばすことができて、
努力することが無駄だと思わないというのは
どんな教育コースでも望ましい事だと思う。

多くの人はトッププレーヤーを夢みても
その夢は実現されないだろう。
だがそこで努力した事が人生の糧になるなら、
夢や努力には価値がある。
そうじゃなくてもやるのは物好きだけで十分だ。