地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

定点観測-学会連合

これまでも学会連合での声明について取り上げてきているが、

https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/62680571
https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/63771571
https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/64233462

昨年暮れの30学会から34学会に増えてまた声明を出したようだ。
http://www.jsbba.or.jp/wp-content/uploads/file/news/news_20110428_PR.pdf

新規参加は原子力に関係の深い
日本原子力学会、日本中性子科学会、日本放射線影響学会に加えて、
日本生物物理学会フラーレンナノチューブグラフェン学会。
それと一度離脱していた情報処理学会が復帰。
離脱組は日本建築学会と日本数学会

原発災害風評被害を無くすため海外学会とも協力して正確な情報を発信します」

とあるのは、日本原子力学会とか日本放射線影響学会の立場を反映したのだろう。
本文を読むと風評被害について

「これにより、国民社会、研究・教育、産業等に様々な影響が出ております。」

とあるので、
放射の被害を恐れて帰国したりしている外国人大学院生がいて困っているとか
(噂では某国の院生の一部に連絡もなしに無断帰国した例もあるとか)
そういう話も聞くので他の学会も同調したのかもしれない。
これはちょっと大きい声では言えないのかも知れないが、
院生が逃げた(?)せいで試料準備ができなくなったなんて話もあるらしい。

個人的な感想だが
離脱というか不参加を判断した学会もあるのだから、
不平不満のある各学会の会員は、
それぞれの学会の理事会なり評議委員会とか事務局に言えば良いのだし、
わざわざアドレスまで出してくれているのだから
問合せ先の岩澤康裕とか他の連絡先にメールするのも手だ。
そういうことが可能なのに
ネット評論しているだけの人達が少なくないのを見ると
分野横断的な科学コミュニティの形成とかロビー活動を
日本の科学界に期待するのは難しいんだなぁと思う。