地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

日本の科学系の人材育成を憂うならバイオ関連予算を減らせ

これまで何度も言っているのでちょっと食傷気味なのだが
基本は「バイオは産業界での就職は極めて困難」

https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/56410306
あるいは「バイオ系博士の窮乏はアカデミアの自業自得かも」

https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/64450545
で書いたようにバイオ系の博士の過剰が問題だということ。

2000年のヒトゲノムのドラフト版の完成のアナウンスに乗り遅れ
日本の貢献が少ないことで恥を掻き名誉挽回を狙った文部科学省
埒もない「21世紀はバイオの時代」の掛け声に踊った
バイオ系アカデミアの利害が一致して
バイオ系に非常に多くの研究資源・教育資源を投入したのだが
その結果として非常に深刻なことになってしまったわけだ。

こんなことになるくらいなら
どちらかと言えば遅れ気味だったバイオ系は損切りしてでも
優位を持っていた材料科学系にでも資源を投入していた方が
日本の学術の発展には良かったのではないかと思える。
それこそ再生可能なクリーンエネルギー開発にとりくんでいたら
もっと国民の役に立ったのではないかとも思う。