地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

博士号にどの程度の意味があるのだろうか

講談社ブルーバックスの「現代人のための高校理科」シリーズや、
文一総合出版の「新しい科学の教科書」シリーズといった
数多くの理科教育書で知られる
左巻健男・法政大学教授がそのブログで、
「検索で2chでぼくが博士号無し、工業高出身など学歴などをバカにしているのが引っかかった。ぼくはそれを誇りにしているんだよw。教育学で論文とやらや博士号にどの程度の意味があるのだろうか。」
と書いているのを見かけた。
http://d.hatena.ne.jp/samakita/20110813/1313201255
書かれた文脈が文脈であるし、
他の学位の値打ちに関して何かを言っているわけではない。
だが、一方で
「実務において論文とやらや博士号にどの程度の意味があるのだろうか」
というのはよく耳にする言葉でもある。
もちろん博士号の学位は分野(理系と医学系と文系では大違い)や
大学院によってレベルも取り易さも様々で
そういうのを一緒くたに論じるのはナンセンスだとは思う。
しかし、大学教授を務めている人間の口から、
こういう言葉が出てくると思わず溜息が出てしまう。
大学とかの研究機関に残らない限り、
学位取得者は「博士号にどの程度の意味があるのだろうか」と言われてしまう。
そういうものだと覚悟しないといけないのだろう。