地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

STAP細胞は応用の話し抜きに世紀の大発見

今朝の読売の朝刊のトップは、
理研小保方晴子ユニットリーダーによるSTAP細胞の話。
これは本当に凄い発見だと思う。
何しろこれまでの生物学の常識を覆して、
哺乳類の分化した細胞を遺伝子導入なしに、
外部からの刺激でリプログラミングしたというのだから。

マスコミはとかく再生医療とか応用面の期待か、
さもなくばリケジョがどうしたのとかの話を中心に報道しているけれど、
もしも仮にそういう方面が全くさっぱりだとしても
それでも物凄い超弩級の大発見ではないか!

もちろん手法が比較的簡素で成功率も高いなら応用面も有望だろうし、
また若い女性研究者が成果を挙げて注目を浴びることも素晴らしい。
だがしかし、
たとえ手間が掛かる上に成功率が低くて実用化に向かなかったり、
あるいは非常に世間の望まないような人物による発見だったとしても
これは生物学上の非常に大きな発見ではないか。

科学コミュニケーターは世俗的な関心に迎合することなく
この発見の重要性を伝えていくべきではないだろうか。