地獄のハイウェイ

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大本営発表「理研ハ、プロトコルニ転進セリ」

STAP細胞スキャンダルで、
昨日、理研が詳細な作製手順と称するものを発表した。
http://www.cdb.riken.jp/jp/04_news/articles/pdf/14/protocol_exchange_v1.pdf
著者は小保方晴子笹井芳樹(副センター長)、丹羽仁史(今回のコレスポ)。
「簡単にできる!」とかの誇大広告に関する謝罪なしで、
様々な研究不正(ミスコンダクト)の方は「様々な指摘は調査中」と逃げて
作製手順なるものを発表しても
ほとんど責任を果たしたことにはならない。

内容的にもネット上で多々批判があるこの「手順書」だが、
どれだけ有効性があるのだろうか?
一方で、Natureの2つの論文の共著者で胎盤分化の話の報文では
コレスポの一人である若山照彦
理研にいたときはできたが、山梨に移ってからはできていない」旨のことを
Natureの記事の中で答えている。
http://www.nature.com/news/acid-bath-stem-cell-study-under-investigation-1.14738
若山にこの「手順」で解決できそうか聞いてみたら良い。
ポジティブな答えがあったら「再現」してもらえば良いだろうし、
そうでなければ「詳細な手順」とは名ばかりだということだ。