地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

楽園変ジテ無法地帯ト化ス

昨日公表された理研の研究不正再発防止のための改革委員会の
「研究不正再発防止のための提言書」
http://www3.riken.jp/stap/j/d7document15.pdf
を見ていると理研のガバナンスの欠如が厳しく指摘されている。
小保方のユニットリーダーへの応募書類が提出締切日に間に合わず
推薦書が添付されていないのに採用したりとかで、
正規の手続きとかルールとかあったもんじゃない。
それ以外にも研修の受講や確認書提出を義務化しているのに
「遵守されておらず、かつ不遵守が漫然放置されている」とかで、
理研のガバナンスの欠如は本当に甚だしいものがある。

理研は古くは指示命令もなしに研究者に広い裁量を持たせ、
自由にやらせることが売りで
「科学者の自由な楽園」が謳い文句だったが、
それが故に監視しないこと管理しないことを正当化し
結果的にルールブレーカー達の跳梁跋扈を見逃し
好き勝手のやりたい放題になってしまってのではないか。
そもそも優秀な研究者だからといって善人とは限らない。
研究者に悪人が特に多いとまではいわないが、
悪人や狂人が科学の世界に入り込んできた場合に
それを排除できないようなら
楽園は容易に弱肉強食の無法地帯になってしまうだろう。