地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

安易に断言しないのが科学的態度

sivadさんが「低線量被曝による鼻血について考える」
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20110906/p1
という興味深い記事を書いておられる。
低線量の放射線による鼻血というよりも
放射性降下物の粘膜への付着による鼻血の可能性については、
安易に否定すべきではないという議論は理解できるものだ。

ところで、
誠実な科学者は「歯切れの悪い」言い方しかできないが、
ニセ科学の方は即座に断言してくれるから、
断言を望む世の人々の欲求に応えて跋扈している云々といった
ニセ科学批判を展開している人達がいる。
そういうニセ科学批判者の一部に、
「低線量地域の鼻血は放射線と無関係」と断言している人も見られるが、
科学的に誠実であろうとするのならば、
そのような安易な断定は慎むべきだと思う。