地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

博士の給料について

「年収ランキング」というサイトを見ると
http://www.job-etc.com/job/archives.html
元データの出典が記載されていないものの
色々な職業の平均年収が出ていて興味深い。

自分の興味があるところだけピックアップすると

プロ野球選手 3751万円、
医師(開業医) 2086万円
J-リーグ選手 1610万円、
大学教授 1167万円
勤務医 1046万円
大学助教授 906万円
弁理士 827万円
新聞記者 801万円
大学講師 757万円
高等学校教員 749万円
小学校・中学校の先生 746万円
地方公務員 728万円 
大卒サラリーマン 672万円
自然科学研究者 628万円
国家公務員 628万円
建築家 538万円
専門学校・専修学校教員 488万円
化学分析員(分析化学技術者) 476万円
看護師 462万円
塾講師 384万円
料理人 349万円 
(一部は項目中の下位分類のものをピックアップした)

このデータの「自然科学研究者」にはポスドクも入っているのかも知れないが
大卒サラリーマンの平均をちょっと下回っている。
金額的には国家公務員とほぼ同等だけど
失業がほとんどない公務員と比べると安定性の面では勝負にならない。
アカデミック・ポストはそこそこの金額だが
決して多くはないアカデミック・ポストに就けないと
小中学校の教員や高校教師といった教育職より少ない金額では
金銭面からもそれほど魅力的な職業と言えないかも知れない。

博士号取得者本人の意識はともかく、
親とか配偶者とかそういう立場に立って見たら
人より長く大学院に行って専門家としてのトレーニングを受けたのだから
勤務医と同程度とは言わないが弁理士程度にはもらって欲しい、
せめて地方公務員より上回って欲しいと思うのは自然ではないか。
(そういう観点から言えばアカデミックポストも年収が低過ぎるかも)

確かにどうもなぁという博士もいるだろうが、
もう少し知的専門家としての待遇を改善しても良いのではないだろうか?