地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

博士の就活へのささやかな助言

大学生の内定率が史上最低だとかの報道を見ると、
産業界に就職しようとしている博士の就職戦線も
例年にも増して厳しいものがあるということは分かる。
そういう中での就活にわずかでも足しになればと思って
必ずしも研究職に限定しない助言めいたものを少し書いてみた。
この程度の助言で局面が打開できるほど甘くはないのは承知の上だが、
中年親父の世迷いごとと思って読んで欲しい。

1)面接まで行ったら熱意を示そう!
その会社で働きたいんですということを本気でアピールしよう。
採用側も色々だし業種や職種で違いがあるとはいえ、
頑張って働いてくれそうな人材を欲しているのは共通だろう。
やる気があるのか就職したいと思っているのか疑問を持たれたら損だ。
内定出しても逃げられたら、あるいは採用してもすぐに辞められたら
採用側には余分なコストが掛かるのだから
そういう疑念を持たれないように、
とにかく「雇って下さい!働きたいんです!」とアピールしよう。

2)謙虚な姿勢で自信を示そう!
その企業の現場のことを詳しく知っているわけではないし
社会人としての経験もないのだから、
謙虚にするのは当たり前だが、
その職場の戦力になりそうだと思ってもらうために
少々外しても構わないから
自分の能力が生かせそうなことをアピールしよう。
最初から役に立たなくても短期間で戦力になりそうだと思ってもらうつもりで
そこの職場で働く自分をイメージしてみよう。
研究で頑張れたように泥臭い仕事でも頑張れる!という自信を示そう。
そこの会社の先輩から謙虚に学ぶ姿勢と同時に、
未知の分野に乗り出すこと恐れない姿勢も示そう。

3)アカデミアにこだわるな、だがアカデミアを悪く言うな!
わざわざ学位持ちの採用を検討しているような会社なら、
あなたの専門と関連した分野を強化しようとしているのかも知れない。
本当はアカデミアに残りたかったんです、なんて態度は禁物だが、
相手はあなたの元の分野で築いた人脈を生かして欲しいと思っている可能性もある。
そして少なくともあなたのやってきた研究内容に関しては
すらすらと説明できるように準備しよう。