地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

ポスドク問題に冷淡な大学人って少なくないよね

人数だけ見たらポスドク問題とFランク大学問題だったら
後者の方が圧倒的なマジョリティーだろう。
予算規模、少なくとも競争的資金の配分から見たら全く逆だろう。
文科省のような行政側の立場から見たら、
予算中心で考えるのか人数重視で考えるのかで
大学という高等教育問題の様相は全然違ってくる。

きちんと統計を取ったわけではないので個人的印象に過ぎないが、
ポスドク問題について検索したときに引っ掛かってくるブログと
教育問題について語っているブログってあまり重ならないような気がする。
(もちろん両方について語っているところもあるにはある)

当事者のポスドクは大学の教育問題について語るどころじゃないし、
大衆教育的な話題は研究大学とか研究機関の周辺ではあまり語られないから、
ある意味仕方ないのかなとも思う。
国際的な研究競争の渦中にいる人が多い
旧帝旧官立大の周辺で暮らしている人にとっては、
Fランク大学の話なんて興味がないのは当然のことかもしれない。

逆にFランク大の話が他人事と思えないような立場であれば
研究業績がどうかなんてどころの状況ではないのだろう。
ポスドクの就職難なんてプレカリアート的労働弱者から見たら
贅沢な悩みに見えるのかもしれない。
大学人と言ったってポスドク問題に冷淡な人が少なくなくても不思議ではない。

どちらが正しいとか言うつもりはないが、
異質な問題を同一カテゴリーに押し込めるのはやめにして欲しいと思う。