地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

慎重さに勝るものはない

先日、科学とエセ科学を見分けることについて
「役に立たない「七つの基準」」という記事を書いたが、

katsuya-440.hatenablog.com
そもそも科学とエセ科学を簡単に見分ける方法があるとか、
そんならくちんなうまい話があると思わないほうが良いと思う。

もちろん高校理科程度の基礎的な知識であるとか
クリティカル・シンキングの素養はあるに越したことはないと思う。
しかし科学に関して十分な訓練を受けた専門家であっても
エセ科学を受容れてしまうことは別に珍しくもない。
以前に血液型性格判断について書いたことがあるが、

katsuya-440.hatenablog.com


情報収集にそれなりの時間とコストを掛けないと
真贋を見分けることは科学者にだって難しい。
科学者も自分の専門分野であったら、
恥ずかしい「間違い」はしたくないから
きちんと調べるだろうが、
専門外の分野だったら大して調べもせずに、
変なことを言ったりすることも良くあることだ。

逆に言えば素人がババを掴まされないためには
余裕があって十分な時間が取れるなら
物事を丁寧に調べるのが良いだろう。

そう「甘い話には罠がある」という戒めを胸に刻んで
「画期的な○○手法」には眉に唾をつけて慎重に判断することが
エセ科学はもちろんのこと「科学」に騙されないためにも良いと思う。