科学/技術
科学者の業績として著書というのもあるが、 大学などの教育機関では必ずしも重視されているとは言えないようだ。 しかし教育者として考えたとき小手先の研究成果よりも 後進のための教科書を著すというのは重視されても良いかもしれない。 教科書と言っても…
物理学者のファインマンは、 「科学哲学が科学者の役に立つ度合いは、鳥にとっての鳥類学のようなもの」 “Philosophy of science is about as useful to scientists as ornithology is to birds.” という趣旨の発言をしたそうだ(出典はS.ワインバーグによる…
先日に続き、essaさんのサイト「アンカテ(Uncategorizable Blog) 」の 「科学とは結論と権威の供給元なのかそこに至るプロセスなのか」と言う記事を読んだ。 http://d.hatena.ne.jp/essa/20070416/p1 まず自分は「科学はプロセス」という考え方に立っている…
dankogaiさんのサイト"404 Blog Not Found"の2007年03月16日付の記事 「科学=永遠のβ版」http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50787697.html は非常に興味深いし、良いところを突いていると思う。 「確かに永遠のβ版には、100%保証はありえない。そ…
国立大学法人化などの昨今の大学問題の中で 学問の社会への貢献を求める風潮に対して、 基礎科学の潜在的な実用性が主張されることを良く見かける。 確かに浮世離れした基礎科学の成果や手法が ひょんなことから実用化・商品化されることもないわけではない…
東大や阪大の論文捏造事件などの不正事件が相次いで明らかになり、 科学における不正に関する議論が色々と行われているし、 自分もその一角を占めているわけだが 理系(医学系を含む)研究者の議論の一部に凄く素朴というか 「これまでは不正問題は考えもし…
「医学は科学ではない」という書籍があるそうだ。 医療と医学の区別が曖昧だそうで、 ちょっとその辺はルーズな議論のようだ。 確かに、臨床的実践としての医療と 学的研究としての医学との区別はあるべきだと思う。 そして学的研究としての医学を見れば 科…
分子の立体構造の標示に使われる両眼視差によるステレオ図というのがある。 当然のことながら両目が使えないと立体的には見えない。 先週末、網膜に裂口ができてレーザー固定をしたのだが 放置したままにすると網膜剥離が進んで失明する危険があったわけだ。…
久し振りに「ご冗談でしょう、ファインマンさん」を読み返していたら ファインマンがコーネル大学からカルテク(カリフォルニア工科大)へ移るあたりのところで DNAの半保存的複製を証明したマット・メセルソンの話が出てきているのに改めて気づいた。 フ…
L.ポーリングは1962年のノーベル平和賞を受賞したけれど、 同じ年度の生理学・医学賞はDNA構造の解明でポーリングのライバルだった ワトソン&クリックとM.ウィルキンスが受賞。 また化学賞はタンパク質のX線構造解析で M.ペルーツとJ.C.ケン…